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【足利再審 テープ再生(4)】

 《平成4年2月7日の取り調べ分テープの再生が続く》

 《少し前まで、2人で談笑していた雰囲気は一変し、検事の取り調べは鋭さを増してくる。菅家さんは次第に言葉が少なくなり、沈黙が多くなる》

森川検事「(長谷部)有美ちゃんが1人でいたのか、しゃがんでいたのか、そういう話が出てきているわけなんだな。君はよく話をしてくれているわけだ。有美ちゃんがパチンコ店で遊んでいたことは知っているということなんだな?」

菅家さん「はい」

森川検事「本当に有美ちゃんがそうしている光景が、君の頭に焼き付いているんだろうか。それともこうだったんじゃないかという想像もあるんじゃないか」

菅家さん「…」

森川検事「声をかけたときに、他に誰かいなかった?それまでの途中でも構わないんだけど」

菅家さん「なかったと思うんですけど…」

森川検事「あのね、思い出せないことを想像しないで。何回も言っているけど。何年もたつと、記憶がだんだんと薄れて、話の筋道が違ってくるからね。そういうこともあるから、聞くわけなんだけどね」

菅家さん「そこで声かけまして…」

森川検事「その場で自転車に乗った訳なんだよね?有美ちゃんとほかの子を比べて、有美ちゃんは人なつっこかった?」

菅家さん「よく分からないんですけど…。大体ほかの子を同じような感じ…」

森川検事「同じような感じ?あのね、(有美ちゃんは)誘いを受けるとは思えない子なんだよ」

菅家さん「…」

森川検事「いや大体ね、こういうたぐいの事件では、誘うための道具を使ったり、言葉を言ったりするんだけど、ただ自転車に乗るということだけで、付いて行くとは考えにくいんだけど」

菅家さん「…」

森川検事「いろいろと思いだしてもらいたい。有美ちゃんを連れ出す場面。自転車に乗せる場面。それぞれ同じ場所なの?離れてるの?いろいろ考えてもらいたいんだよ」

菅家さん「(聞き取れず)」

 《検事の取り調べが厳しくなるにつれ、菅家さんの声は小さくなる。菅家さんの答えが聞き取れないことが多くなった》

森川検事「声をかけて、それで?それで、誰かに見られてるって意識はない」

菅家さん「意識はなかったと思いますよ」

森川検事「見られているのでごまかした覚えはない」

菅家さん「ないと思いますよ」

森川検事「あっさり否定するけどね…。有美ちゃんが誰かと遊んでたって話しがあるんだよ」

菅家さん「あんまり分かんなかったです」

森川検事「有美ちゃん事件のなかで、君が一番よく覚えているのはどこなんだ。事件全体の中でね」

菅家さん「パチンコ屋の駐車場ですか。自分が声をかけて(以下聞き取れず)」

森川検事「それ以外は」

菅家さん「スーパーの横ですか。そこに入ったっていいますか」

森川検事「それから?よく覚えているところは」

菅家さん「手を引いて、畑、田んぼですか」

森川検事「うん」

菅家さん「歩いた」

森川検事「それは覚えている?そのほかにはよく覚えているところは」

菅家さん「手を引いて…そして首ですか…絞めて…」

森川検事「それよく覚えてるの?全体のなかで一番の場面?どういう場面を覚えている」

菅家さん「パチンコ屋さんから(自転車に)乗せる前ですけど、姿見て、スーパーの横に入ったところ。それくらいですけど」

森川検事「(有美ちゃんに)声をかけた状況や、自転車にどうやって乗せたのか覚えてる?」

菅家さん「それもよくはっきりしないんです。自分でハンドル持って後ろに乗せたんですけど」

森川検事「ふーん」

森川検事「あのー、穴掘った(聞き取れず)」

菅家「シャベル(以下聞き取れず)」

森川検事「その記憶ははっきりしてるの?大きいスコップじゃない?」

菅家「はい、大きくないです」

森川検事「使い方が違うからね。立って掘った記憶?しゃがんで掘った記憶?」

菅家「しゃがんで掘った記憶」

森川検事「ああ、そう」

 《質問に困っているのか、これまでよどみなく質問していた検事が沈黙する場面が増える》

森川検事「駐車場でも、ほかの道でもいいんだけど、有美ちゃん以外の人に会ったことはないかい」

菅家さん「有美ちゃん以外ですか。西の方からまっすぐ来まして、それまでは誰にも」

森川検事「君、普段こっち(有美ちゃんの誘拐現場とされたパチンコ店)は(聞き取れず)」

菅家さん「ないです」

森川検事「なかったの?どうしてあそこに行ったの?」

菅家さん「●●(別のパチンコ店名)に行って、××(さらに別のパチンコ店名)に行って、もうちょっと東に行こうかと思ったんですけど」

森川検事「●●と××は近いんだろうけれど、有美ちゃんを誘ったパチンコ屋の手前には右側にも(パチンコ屋が)あるよね」

菅家さん「そこは寄らなかったです」

森川検事「何でそっちに行かなくて、そっちに行っちゃったの」

菅家さん「(国道)50号ですか」

森川検事「うん」

菅家さん「通りましたときにあったもんですから、行ってみたんです。だめだったらもう1回右側に行こうと」

森川検事「君はパチンコ店の名前をあまり覚えてないけど、▲▲(有美ちゃんと通ったとされるスーパーの名前)はよく覚えてたね」

菅家さん「あの通りはスーパー少ないようですし」

森川検事「パチンコ屋も少ないじゃない」

菅家さん「50号行くと▲▲が目に入るんですよね。店の名前が書いてありましたから」

森川検事「パチンコ屋にも書いてあるじゃない」

 《有美ちゃん事件の犯行状況を問うやり取りが続く。若干、厳しい口調に変わった検事の追及に「分からない」を繰り返す菅家さん》

森川検事「何で遺体を畑に埋めたの?やった本人にしか分からないんだよ。そこは君しか説明できない」

菅家さん「その方が分かんないじゃないかと…」

森川検事「遺体が見つかったらいかんという気にはならないの」

菅家さん「よく分からないです」

森川検事「有美ちゃんは靴を履いていた?」

菅家さん「覚えてないです」

森川検事「畑を掘り返した記憶はあるの?」

菅家さん「はい」

 《有美ちゃん事件の調べが続く。他の2事件ではわいせつ行為の跡があったが、有美ちゃんにはいたずらをしなかった理由がしつこく聞かれた》

森川検事「現実に(遺体を埋めた)穴を掘っているのは間違いないな。(現場から)帰るときはどのぐらいかかった?」

菅家さん「40分ぐらいですかね」

森川検事「穴を掘っているときは人に見られるとこは思わなかった?」

菅家さん「そういう気はしましたけど…。心配はありました」

 《その後も当日の様子、着衣、サングラスのことなど、検事のざっくばらんな語調で質問が続き、取り調べが終了する》

森川検事「えっと、今日はこれぐらいにしようかな。まだ言いたいことはある?ふっふっふっ。また来るから。細かいことをいろいろ思い出してくれ。体大事に」

菅家さん「はい」

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# by oqztda3t3g | 2010-01-26 18:40
 振り込め詐欺全体の被害が減少する中で、中国人と日本人が役割分担する振り込め詐欺グループが、国内で暗躍している。警察官を装い、高齢者宅に電話後、直接訪問してキャッシュカードや通帳をだまし取る手口が大半で、昨年1年間に逮捕された中国人は33人に上る。警察当局は、グループが暴力団員らをパートナーに各地を移動しながら詐欺を繰り返しているとみて、中国の捜査当局と情報交換を強め、全容解明を進めている。

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 昨年4月。岐阜市の無職女性(当時70歳)方に警察官を名乗る電話がかかった。「あなたの通帳から現金が引き出されている。金融庁職員に向かわせますから、キャッシュカードを預けてください」。間もなく現れた背広姿の男にカード5枚を渡すと、程なく岐阜駅前のATM(現金自動受払機)から301万円が引き出されたという。

 約1カ月後。別の事件でカード受け取り役の「受け子」を務め、山形県警に逮捕された背広姿の日本人の男(39)は岐阜事件への関与も供述。「1日数万円の報酬で携帯電話で指示されるまま、鉄道やタクシーで移動し、東北から近畿まで十数県で同じことをやった」と話した。

 背広姿の男からカードを受け取り、ATMから現金を引き出した「出し子」は中国籍の男(44)。別の中国人からやはり携帯で指示を受け、愛知や栃木、静岡でも出し子をしていた。

 グループには日本人の出し子もおり、指示役は、指定暴力団住吉会系組員(42)だったことも判明した。

 捜査幹部は「国内の中国人グループと暴力団組織が結託したり、中国本土や台湾から指示を受けているケースなど、連携の形はいろいろ考えられる。警察官をかたるのは、中国でも公権力が強く、信用があることに目をつけているのだろう」とみる。

 警察庁によると、警察官をかたる手口の詐欺で09年に逮捕されたのは85人。内訳は、日本人51人▽中国人33人▽台湾人1人。日本人は受け子、中国・台湾人はほとんどが出し子で、役割分担が徹底していた。

 市民からの通報・相談件数は、統計を取り始めた昨年3月に最多の879件を記録した。

 その後は沈静化しかけていたが、昨年11月から再び増加し、同11、12月にはいずれも400件を超え、再燃の兆しをみせているという。【千代崎聖史、浅妻博之、黒田阿紗子】

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# by oqztda3t3g | 2010-01-25 20:24
 ミッキー安川さん76歳(みっきー・やすかわ<本名・安川實=やすかわ・みのる>タレント)18日、肺炎のため死去。葬儀は未定。

 横浜市生まれ。高校卒業後渡米し、さまざまなアルバイトをした後に帰国。貿易会社勤務を経て日劇ミュージックホールでコメディアンとしてデビューした。その後、俳優や司会、ルポライターとして活動する一方、ラジオパーソナリティーとして多くの番組を担当した。09年12月下旬、体調不良を訴えて入院。ラジオ日本「ミッキー安川のずばり勝負」などの出演番組は長男のマット安川さんが代役を務めていた。61年に書いた自叙伝「ふうらい坊留学記」はベストセラーになった。

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# by oqztda3t3g | 2010-01-24 08:28
 石川知裕議員らが逮捕される中で開かれた16日の民主党大会。会場全体に緊張感が漂う異様な雰囲気で、会場を埋めた約2000人の参加者には、政権交代実現後初の党大会という高揚感はなかった。検察批判を展開する小沢一郎氏に異論は出ず、表だって小沢氏を批判できない民主党の現状が凝縮された大会となった。

 開会から1時間15分後、小沢氏が登壇すると緊張感はピークに。検察批判に終始した約11分間のあいさつでは、時折、拍手や「そうだ」という掛け声が上がるものの、すぐに水を打ったような静寂が戻った。あいさつを終えた小沢氏が退席すると、会場内は解放されたかのようにざわつき始め、席を立つ人の姿も目立った。

 大会では、連立会派を組む4党の代表も壇上に立ったが、事件に正面から触れたのは、「検察の間違った権力行使と断固戦おう」などと述べた新党大地の鈴木宗男代表だけ。同日午前のテレビ番組で「小沢氏は説明責任を果たすべきだ」と発言した社民党の福島瑞穂党首も「政治とカネの問題について考えなければ」と遠回しに述べるにとどまるなど、重苦しい空気が会場を包んだ。

 関東地方選出の若手議員は「参院選を控えて責任がある立場なのだから、当然幹事長を辞任するものと思っていた」と声を潜めた。【篠原成行、前谷宏】

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# by oqztda3t3g | 2010-01-23 09:31
 民主党大会が16日午後1時過ぎに始まり、小沢一郎・党幹事長は、資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で公設第1秘書・大久保隆規被告(48)が逮捕されたことをめぐり、「全面的に闘っていきたい」と述べ、検察と闘う姿勢を明らかにした。

 小沢氏は大会あいさつの冒頭で「党務報告を申し上げる予定だったが、現職の国会議員が逮捕される事態にまでなりましたので、(党の)皆様と国民の皆様に説明申し上げたい」と述べた。

 そのうえで、石川知裕衆院議院らが逮捕された経過について説明し、「事務所も計算のあやまちや計算のミスはあったと思う。しかし、こうした間違いはこれまで報告の訂正といったもので許されてきたものだ。今回はなぜか最初から逮捕・強制捜査という経緯をたどった。そのことに納得のできない思いだ」と述べた。

 さらに「土地の購入をめぐって不正の資金を取得して購入費にあてたと報道されているが、不正なお金を使ったものではない」と自らの潔白を主張した。

 その一方で、「当面はこの闘いに自分の力、時間をそそがねばならないと思うので、表向きの仕事については輿石氏にお願いしなくては成らない事態が多くなると思う」と述べ、輿石参院議員会長(幹事長職務代行)に日常的な幹事長業務を委ねる考えを明らかにした。

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